心身症の対応について ~自分でもできるストレスの対応~
2020/09/09
心身症の対応について 心の声を聴くカウンセリング♪
前回に続いて今回は心身症の対応について書きます。
心身症は心理的な要因で強い感情緊張状態が反持続的に起きます。前回書いたように、これが自律神経系の諸器官の機能障害(身体症状)として現れたものを言います。よく中年壮年のお母さん達がお医者さんから自律神経失調症と言われますよね。自律神経失調症とは、病気の原因がよくわからない場合、自律神経系に症状が起きるものをひとくくりにして捉えた言い方です。非常にざっくりしていて精神安定剤等を処方されますが、要因が分かっていないとなかなか良くならず、悪化していくこともありますし、隠れ鬱や、うつ病も似たような症状が出ますから誤診しやすく油断はできません。
ここが落とし穴!原因が分からないのではなく患者さんの話を聴いてあげていないのです。患者さんの話をじっくり聴くと原因要因は見えてきますよ♪
人によって症状が出る部位はまちまちで症状そのものも人によって異なりますけど、コロナ禍でクライエントの訴えが多くなったと言われるうつ病の中には心身症レベルのものも多いように思います。これを薬で対処するのは簡単ですがちょっと待って欲しいですね。
じっくり患者さんの話を伺って、心理的要因の有無を確認する事が大切です。症状はまちまちと言いましたが、話をしっかり聴くと、本人が自覚していない場合や思い当たらない心理的要因は、心の深部に潜む欲求不満が元になっていることはどの患者さんにも共通しているようです。 患者さんは身体疾患として内科や耳鼻科皮膚科などの専門医を受診することが多く、自分の欲求不満や不安、葛藤を全身の各部位に自覚すること無く身体症状に置き換えて表現しているので、隠れている心の声を聴いて貰うカウンセリングをお薦めします。
自分でもできるストレスへの対応
1:休養をとる・・まず休もう♪
2:軽い運動をする・・手足の曲げ伸ばしで良い♪ 散歩もいいですね♪
3:食事に気を付ける・・偏らないように! 野菜や魚、果物、ご飯、バランスよく♪
4:避けられないものは引き受ける構え・・これはちょっと難しいので①から③に分けます。
① 状況と自分との関係や自分の役割をはっきりさせ、余分なストレスを抱えない。
② 自分は自分、自分の葛藤や苦しみを異常視しないで自分を否定的に捉えないこと。
③ 信頼できる友達などを見つける。否定的な人には相談しないこと!
5:現実検討をする。感情的にではなく冷静に事実を見つけること。書いてみるといい♪
6:できることなら環境を変えたり、ストレッサー(刺激のもと)の除去をする。
7:認知の歪みを修正する。自分が確信的に拘っている考え方を見直してみる。
8:心理的安定をはかり感情をコントロールする。リラックスが最も効果的♪
具体的な心身症の種類 頭のてっぺんから足のつま先まで全部にわたります!
皮膚系:神経皮膚炎・皮膚掻痒症・アトピー性皮膚炎・円形脱毛症・多汗症・慢性蕁麻疹・湿疹など
筋・骨格系:背痛・筋痙攣・緊張性頭痛・れん性痙攣・リューマチ・頚腕症候群・腰痛・肩こりなど
呼吸器系:気管支喘息・過呼吸症候群・しゃっくり・喉の違和感など
心血管系:発作性頻脈・高血圧・血管れん縮・神経性狭心症など
消化器系:胃潰瘍・慢性胃炎・潰瘍性大腸炎・過敏性大腸症候群・幽門痙攣・心気性嘔吐・空気嚥下症・腹痛など
食行動異常:神経性無食欲症・神経性大食症・肥満 摂食障害など
内分泌系:甲状腺機能亢進・糖尿病・肥満症など
中枢神経系:頭痛・眩暈・失神・自律神経失調症(医学的な病名では無く、神経性ノイローゼとも言う)など
生殖器系:月経障害・排尿障害・過敏性膀胱・インポテンツなど
特殊感覚系:視力障害・耳鳴り ポリサージェリーなど
耳鼻領域:メニエール症候群・咽喉頭部異物感症など
眼科系:眼精疲労・眼瞼痙攣・原発性緑内障など
その他:起立性調節障害・夜嬌・口内炎・口臭症など
♥人間は自分を許してあげることで一番心身の力が抜けますよ♪
クロスワード 小上(おがみ)